Jens Lekman : When I Said I Wanted To Be Your Dog

ARTIST / Jens Lekman
TITLE / When I Said I Wanted To Be Your Dog
LABEL / service / secretly canadian
DATE / 2004

1451。myspace。多分1st。スウェーデン出身。serviceはおそらくスウェーデンのレーベルでしょう。典型的なSSWといえる。M3などクラッピングとコーラスだけで歌ってますから。まだ本作発表時は23歳くらいでしょうか。あまりに老成しすぎているのでかなり話題になったかもしれません。ヴォーカルの個性を含めて曲作りの完成度などがかなり高いです。若い天才という言葉も適用されたことでしょう。本作のタイトルもどこかの少女漫画のような若気の至りと高尚な趣味の響き合いということができる。2007年に出た3rdはp-vineから日本盤まで発売されました。年齢に不相応な作風と完成度はさておいて、だがしかし、僕個人的な趣味でいえば、それほど十全な練りこみがあるとは思えない。かと思えば素朴すぎることが許されるほど旋律やボーカルに魅力があるとは思えない。素朴すぎることを狙っているとも思えんし。つまりあまりに標準的なのである。いや、さすがに標準よりはかなり高いといっておく必要はあるか。しかしこの段階で才能のサークルが閉じてしまったとなると、ポピュラー音楽史に名前を残せないのである。僕は若手き天才には(といっても僕より年上ですけど)、過剰な期待を寄せてしまう。もしかしたら先の3rdのできが素晴らしいのかもしれない、という淡い期待も持ちながら、少し注目しようと思います。えーと、辛くなってしまいましたが、本作は買ってもいいと思います。良作ですしおそらく昆布盤でしょう。