Bonnie Pink : Let Go
ARTIST / Bonnie Pink
TITLE / Let Go
LABEL / east west japan
DATE / 2000
TITLE / Let Go
LABEL / east west japan
DATE / 2000
1477。myspace。Cibo MattoやSuzanne Vegaなどを手がけたことで知られるMitchell Froomとの共同プロデ。いまや勝ち組を目指すOLたちのBGMとして機能するようになりました。私を見てオーラ全開のボニピンです。イギリスに傾倒していた僕らにとっては、この人の実践はかつては超かっこよくて、文字通りアイドルだったわけですけれども。僕なんかはFM802のヘビロに1stシングルの'Orange'が選ばれた頃から知ってますから。でその頃は結局泣かず飛ばずでしたが、2nd"Heaven's Kitchen"ですね、あれは名盤ですよ。で続く3rdは発売されてすぐ買いました。"Evil And Flowers"ですね。これも名盤でしたよ。スウェーデンにTore Johanssonあり、という感じでした。僕の中に継続的な記憶があるのはそれまでなんですね。今回紹介する"Let Go"が発売されて、もういっか、と確か思ったのですね。その頃はLサイドのほうが僕よりもご執心でしたので、買っていたかもしれません。確か顔が好みだったんではないでしょうか。もう少し思い出話をすると、ボニピンがショッキング・ピンクの頃にMステに出たのも覚えています。'Heave's Kitchen'を歌ったはず。スタジオ盤では以上に綺麗な裏声を聴かせる彼女ですが、ライブは最悪なんですよね。緊張してるのか何なのか、声がすごく低くなるのです。えーと思ったものです。さて本作はポニーキャニオンとの契約もベスト盤を出すことで消化し、east westへと移籍して出されたわけです。一般的にピアノからギターへ、英国系から米国系へ、というパラダイムチェンジで知られます。今聴くとボニピンとしてそれほど悪くないかもと感じますが、当時の僕はペライと感じたんでしょうね。どないやねん、と。しかしM1などはStereolabらにリミックスしてもらってリリースするなど、おもしろい試みもあったのですよ。しかしだ・ここから2002年までは明らかに迷走を見せるボニピン。スペシャでVerbalとコラボしたDJ Hasebeの曲を聴いたときは、腰砕けそうになりましたよ。その後は、ようやく気づいてToreのもとに戻ったと聴いたとき、もはや追う気力はなかったですがとても安心しました。そして、昨今の異常な活躍へとつながるわけですね。あのボニピンは嫌いではありません。結構好きなくらいです。紆余曲折を経たことによって到達した境地なのでしょう。バタ臭かったピンクの髪の女の子が、久しぶりの同窓会でやたら肌を露出した綺麗めの服装で現れた、という。当時はレコードまで買ったし、なんかの特典で付いてきたと思われる'Forget Me Not'のPVを収録したビデオには超興奮もしましたね。メイド服がめちゃくちゃかわいかったからなんですけど。思い出の詰まった作家ですね。