Sonic Youth : Sonic Nurse
ARTIST / Sonic Youth
TITLE / Sonic Nurse
LABEL / geffen records
DATE / 2004
TITLE / Sonic Nurse
LABEL / geffen records
DATE / 2004
1400。主要盤では14thくらいか。フル盤としては13thくらいか。ポピュラー音楽界のダウンタウン、Sonic Youthです。メジャーにきてはや何年かしりませんが、ここまでやりたいことやって名声を得ているところはもうなんか涙が出ます。そして本作はSonicの名を与えられているように、個人的にかなり期待されるモノでした。いわゆるニューヨーク3部作の最終作ですね。O'Rourkeのミックスにおける丁寧さが際立っているとも思います。すべてをM1聴いて理解しました。ニヤニヤがとまりませんでした。ずるい、と思いました。いい盤です。発見もあります。たとえばM1の2分38秒あたりからの展開で見せる抜きにおいて、ここまでドラムを繊細に演出することはこれまでなかったのではないでしょうか。これまでドラムで悩んできたとされるSonic Youthが新しいフェイズに入ったことを高らかと宣言していると勝手に判断しました。M2のThurstonの歌心なんてずるいという以外の言葉が見つかるのか。そんなんやられたら涙でるやん、と。Lサイドあたりが作りそうでもある、と勝手に思ったり。ちなみに、Lサイドによるレビューはこちら。M3あたりはなんかに似てると思ったらBlurでした。ちょっと面白いですね。ここまでポップスという高みへと到達したかと。ボーカルを中心としたプロデュースには1/2 JapaneseのDon Flemingがいたり。いろいろ含めてニューヨーク3部作の完結にふさわしい、癒しに満ちた名盤なのです。さて、芸術学を学ぶものとして、Sonic Youthが闇で僕に印象を与えてきたのはそのジャケである。いうまでもなく"Daydream Nation"のRichter、"The Destroyed Room B-Sides And Rarities"のWall、そして本作のRichard Princeはすべて絵画と写真をめぐる問題を提出している作家たちなのである。ありがとうSonic Youth、あなたたちのおかげで論文の方向性を確保したわけです。