Sonic Youth : Bad Moon Rising
ARTIST / Sonic Youth
TITLE / Bad Moon Rising
LABEL / homestead/geffen
DATE / 1985/1995
TITLE / Bad Moon Rising
LABEL / homestead/geffen
DATE / 1985/1995
1369。スタジオ盤でいえば2nd。やっぱりすごいバンドだなぁ、と実感する。まったく変わってない。つまり早すぎた、という述定がふさわしい。M1のイントロなどまんまである。実験要素が諸所に見受けられるのはインディーのご愛嬌ということなんだろう。Velvet Undergroundを引きずってる感じが強烈です。それにしても今更本作を買ってるというのはファンとしてはいただけないかもしれません。Sonic Youthの盤も持っているようで実はもっていないのはどうしたわけだと考えたとき、どうしても好きになれない"Goo"と"Dirty"の存在が大きかった。もしかしたら今聴けばよく響くのかもしれないが怖くて聴いてないのが現状です。それゆえ、はずれがあるかもという恐怖心が先行し、高校時代の金がない時期にはそれはかなり購買欲の減退にもなりますし、不幸な状況から周囲に先人きって勧めてくれる人もいなかったわけですからそれ以来無意識に疎遠になっているわけです。とはいえ、2008年現在で大体15枚くらいスタジオ盤が出ているのですが、そのなかで10枚は持っていると考えると優や良は無理でも可はいただけるでしょう。要点は抑えているつもりだし。まあ本作を持っていない時点で結構減点されるのかもしれませんが。本作のオリジナルのトリを飾る曲'Death Valley '69'ではノーウェーブのお姫様Lydia Lunchが前面的に参加しており、ぜひ小生意気な中学生高校生に新しい体験の足がかりにして欲しいところです。高校の文化祭で音楽の奇抜な先生を招いてやってみるというのはいい思い出になるでしょう。50人中1人はにやにやしてくれるはずです。その人のためにやってやるのです。歴史的には本作ではBob Bertさんがドラマーをつとめており、結構素敵なドラムだと思いますが、それ以後の盤ではSteve Shelleyに変わり現在の固定メンバーへと移行します。BobさんはPussy Galoreに加入するわけですね。初期の傑作として言説化される傾向にあり、僕自身も素敵だと思うので傑作認定しておきますが、趣味の問題からSonic Youthの盤のほとんどがそうなってしまうということを考えるとあまり意味がないかもしれません。にしてもやっぱりhomesteadはすげえなおい、と思うわけです。ジャケ写は現在も人気の高いJames Welling。アート好き、というか写真好きのSonic Youthらしいチョイス。