El Guapo : Super/System
ARTIST / El Guapo
TITLE / Super/System
LABEL / dischord
DATE / 2002
TITLE / Super/System
LABEL / dischord
DATE / 2002
1370。「El Guapoってのがいいらしい」という言葉を覚えていて買った一枚。もちろん提案者はLサイドである。目に付いて手に取るとdischordだったので、あわせ技で買いましょうという流れになる。メンバーはJustin Moyer、Nate Smith、Rafael Cohenという3人組。現在はもう解散しているか何かでJustin MoyerとRafael CohenはSupersystemというバンドを組みなおしてtouch & goで活動中。dischordからtouch & goへという流れはそれほど珍しくはない。Gils Against Boysもそうやったし。Nate Smithはといえば、Anthony Braxton(BattlesのTyondaiの父といったほうが若者には通りが良さそうだが)と関係があったりしたらしいが、今ではShy Childというデュオで活動中。さて本作にはいくばくかの期待を寄せていたのは当然だが、再生を押して期待していた音でなかったときにあれぇーあれぇーと思ったものである。ちょっとした電子使いが非常に気になってしまう。シンセなんて軟弱な楽器は使わんのがファッキン禿とわれらがマッチョイズムであるというイメージからは結構離れたへにゃへにゃぶりを見せている。ダンスさえ意識されているといえる。Lサイドは何文脈でこいつらを見つけてきたのかと疑念が浮かぶ。しかし他方、ドラムとベースの骨組みは非常に僕ごのみでヒリツクものである。変なコーラスワークを導入したり、インダストリアルノイズっぽい実践をしたり、結構分裂症気味で前衛的なので好みが分かれそうな所である。これはこれで結構好きだけれども、Lサイド好みとは思えないのだが。プロデは面白いことにTrans AmのPhil Manleyであり、あ、なるほどねと合点しましたとさ。