Wondermints : Bali
ARTIST / Wondermints
TITLE / Bali
LABEL / emi
DATE / 1998
TITLE / Bali
LABEL / emi
DATE / 1998
1298。myspace。3rd。セルフプロデ。Brian Wilsonに絶賛され、彼の初ソロツアーでバックバンドとして参加したのがWondermintsです。「このバンドが60年代に存在していたなら『スマイル』は発表できたかもしれない」というどこまで真剣なのかわからないBrian Wilsonの言葉まで残されている。メンバはDarian Sahanaja、Nick Walusko、Mike D'Amicoを核とする。1stがともかくかなりすごく名作らしい。Jelly Fishの後釜として目されていたが、それほど名前が今に響いていないと思われるので、失速したのでしょう。僕の思い出を語るならば、The Beach Boysに目をつけ、さらにBrain Wilson周辺ないしその影響を受けていると公言する人々を洗っていた時期がありました。多分中学3年から高校の頭にかけてじゃなかったろうか。そこで出てきたのがこのWondermintsです。当然この盤もその頃チェックしていたのですが、いかんせんその頃の私の経済を考えると優先順位をつけて盤を買っていたわけですから、なかなかWondermintsにまで手が伸びなかった。いやそんな理由じゃないな。その頃は僕の中で作品至上主義みたいなのがあって、邦盤は絶対買わないという気概があったのですが、Wondermintsの輸入盤が大手に行っても手に入らなかったのではなかったか。なぜ輸入盤しか買わなかったかというと、邦盤は日本語が印字されることでなんとなくオリジナルから遠く、そしてボートラなんか付けられた日にはアルバムの全体性が壊れると考えていたからです。このようなモダニズム思考は今ではだいぶ薄くなり、実際に"Bali"も邦盤で買っているという。さて郷愁を掻き立てる程度の目的で買ったこの盤ですが、内容は60年代70年代をまさに「再現」しようという熱意に満ちています。特にBeach Boysへの傾倒はやはり強そうです。コーラスワークや旋律の面において。最後に波の音が隠しトラックとして収録されていました。おかげで邦盤であっても、余計なボートラが入っていませんね。The High Llamasを少しパワー型にした感じで聴かせます。昔の僕に届けたい盤だ。1st買おう。