The Evens : S/T
ARTIST / The Evens
TITLE / S/T
LABEL / dischord records
DATE / 2005
TITLE / S/T
LABEL / dischord records
DATE / 2005
1291。myspace。Lサイドによるレビューはこちら。昔はよくあほみたいに新譜屋に行って試聴機にかじりついていたが、それも1人でやっても楽しくないのであまりやらなくなった。たまにふらっと行く事もあるけど。で、この盤が出た頃もそんな状態だった。すでに欲しい盤は買うという癖がついていたので試聴という行為があまり意味をなさなくなっていたというのもある。そもそもイントロの数秒を聞けばその盤がよいかどうかわかるのだ。もちろん個人的な尺度によるが。別に何も感じない盤のときは数曲ずつとばしで聴いて数分でやめることが多い。しかし良い盤は、しかも最高に良い盤は、イントロ数秒でヘッドフォンを振り払い、ややたじろぐのが僕の癖である。なんだこれは。で、半笑いになる。やばいやばい、聴いちゃうところやったわ。それで絶対買うリストに投入されるのである。さてこの盤である。2005リリースからすでに3年が経過する。君は何をやっていたのか、という反証を出されるかもしれないが、実はLとRには緩やかな合意があって相手が持っている盤をあまり買おうとは思わないのである。しかしお互いにいえることだが、持っておきたいと感じる盤もある。それは名盤という。この盤もそうである。僕はやっぱり欲しかったのだ。名盤フェティッシュというやつ。レンタルする人たちにはわからない物欲感覚である。すぐれたものは所有したいという気持ち(ちなみに僕はCDをレンタルした事は1度もない)。The EvensはわれらがIan MackayeとAmi Farinaという女性からなるユニット。Lの指摘があるようにAmiさんのドラムがやたらいい。癖があるのに丁寧。彼女はIanの弟であるAlec MacKayeとThe Warmersというバンドをやっているようでそちらを聴いてみたいです。80年代からハードコアを追い続ける人たちにとって、dischordには特別な思い入れがあるだろうし、そのなかでIan Mackayeというのは伝説だと思います。そういう人たちがこの盤をどういう風に受け入れたのかにかなり興味があります。もし何か思うところがある人は教えてください。僕なんかは完全に後追いで今になってようやくdischordに魅力を感じている新人なのです。しかし僕のような人たちに、このThe Evensがよい入り口となってくれるでしょう。ニヤニヤがとまらない名盤です。2ndはまだ聴いてない。