Shannon Wright : Flightsafety
ARTIST / Shannon Wright
TITLE / Flightsafety
LABEL / quaterstick records
DATE / 1999
TITLE / Flightsafety
LABEL / quaterstick records
DATE / 1999
1271。myspace。これまで紹介した盤"Over The Sun""Dyed In The Wool"。おそらく1st。まだAlbiniに接近する以前のもの。それゆえギターもドラムもボーカルも穏やかなものだ。しかしなんだこのElliott Smith性は。メロディにもたまに類似性を見出すが。エモーショナルという陳腐な言葉を用いるならば、Ellott Smithのそれに近似する起伏がある。あるいはやはりFionna Apple的なものなのかもしれない。この3拍子使いがたまらない。いずれにせよ、この盤はなかなか僕の感傷をかき立てるな。特にギターを主体とする曲。基本的に、ギター、ドラム、鍵盤系、ボーカルとなんでもこなすShannon Wrightさん、素敵です。本作でもCalexicoのJoey Burnsなどが参加しています。サポート陣もめろめろにするのは曲作り以上に、やはりボーカルなんでしょうね。どぎつくなく、しかし決してフェミに陥ることのない乾いた声。それに見事に調和した音の選択。Elliott SmithやFionna Appleほど複雑な盤ではないが、根幹に同じたぎりが呼応している良い盤であるということを保障する。その後のAlibini展開を含めたキャリア形成を考えて、この盤を端緒となる名作としてよかろう。それにしても、もしかしたら認定取り下げるかもしれないが、この旋律は傑作として評価せざるを得ない。それを考えるともしかしたらAlbini展開が彼女にとってよくない方向に進んでしまったとも言えるな。