Bobby Conn : King For A Day
ARTIST / Bobby Conn
TITLE / King For A Day
LABEL / thrill jockey
DATE / 2007
TITLE / King For A Day
LABEL / thrill jockey
DATE / 2007
1269。myspace。以前紹介した盤"Rise Up!"。セルフプロデュース。John McEntireがミックスやシンセで参加しています。McEntireもそうですが、Jim O'Rourkeとのつながりも深く、シカゴの天才たちから愛されるBobby Conn。彼もまた1人の天才的シンガーソングライターです。しかしBobby Connには癖や捻りや逸脱や変装などによってトリックスターを演じるフシがあるのでシリアスに捉えられにくいという側面があります。それは大いに認められるべきである一方で、もったいないなぁというかすかな残念も感じています。もちろん現状で大いに肯定されるべきですが、もっと広く名前が売れてもよいのにと思います。本作でもM1のハードロック的アプローチによる猫だましから一瞬でオリジナルな歌世界を開陳していく。素晴らしいの一言に尽きる。何枚か聴いたことがあるが、この盤ではようやく貫禄とゆとりが垣間見られるようになったと思う。安心感がある。クオリティも高い。変態の匂いを感じ取るにはそこそこ色々な盤を聴いてくる必要がありますが、見事に隠蔽されており、ヘビーリスナーでなければ、スンとした盤に感じられるかもしれない。スンとした盤の奥に隠された倒錯ほど興奮するものはありません。バラエティ豊かな音楽性は見事に統一されて、スンと落ちます。見事な良盤でしょう、これは。