Ricaine : The Clarity Of Distance
ARTIST / Ricaine
TITLE / The Clarity Of Distance
LABEL / rubber records / ruminanCe
DATE / 1997/2005
TITLE / The Clarity Of Distance
LABEL / rubber records / ruminanCe
DATE / 1997/2005
1234。Bob Westonが録音とミックス、John Goldenがマスタリングを担当。最近は流行と廃りをサーフする時代ですので、ruminanCeの名前も大々的に取り上げられている感じも後退しているようにも感じます。個人的には好きな音なのでこれからも応援したいところですが。よくも悪くもAlbinistとして引き合いに出されるレーベルで、シカゴが21世紀に作り出した局地的ノイズともいえなくもないが、それでもヨーロッパにアメリカ的(というのが正しいか疑問だが)な殺伐が導入されるのは喜ばしい。それにしてもruminanCeがリイシューも手がけているということは僕としてはブラスの加点である。しかもレーベルの趣旨に沿いながら埋もれた盤を掘り返す作業というのは、是非他のレーベルもがんばって欲しいところである。Rricaineはオーストラリア出身の3人組バンドらしく、USツアー中に本作は制作されたらしい。そこで出てくるのがBob Westonである。音は皆さんが想像するところとほぼ合致するでしょう。ややスリリングさにかける部分もあるが、それぞれの楽器のざらつきとボーカルの投げやり感覚は骨にずきずきとくる。オーストラリアは未だ大々的に特集されないが、僕としては電子の土壌としても面白いと前々から言及しております。その地にこのようなバンドがいたことは興味深いことでしょう。何かしらに対する「ポスト」として構成されているとは思えないけれども、気持ちがよい良作である。