N*E*R*D : Fly Or Die
ARTIST / N*E*R*D
TITLE / Fly Or Die
LABEL / virgin records
DATE / 2004
TITLE / Fly Or Die
LABEL / virgin records
DATE / 2004
1243。本作に対するLサイドのレビューはこちら。基本的にLサイドが教えてくれたものなのですが、なるほど買いたくなるというのがThe Neptunesの力です。ということでThe Neptunes関係の盤は結構手を出してみたりしてます。ナードと呼ぶのは間違ってるらしいが別にどうでもいい。ナードはThe NeptunesにSheldon 'Shay' Haleyを加えた形態で、積極的にChad HugoとPharrell Williams(参考:1)が前に出てくるという意味ではプロデュース業を基本的に業とする彼らにとっては表現の重要なプラットホームといえる。その2nd。Lサイドから1stを聴かされたときは丁度彼がその分野に対してコミットをはじめ、僕としては全くノータッチだったわけだから、なんでこんなの聴くのと疑問符でもまれたが、今では最新の音(特にビート)を作っているのは間違いなくThe Neptunesをはじめとしたアメリカのプロデューサ群であることを僕も疑っていない。ポピュラー音楽という市場のなかで、常に進歩し続ける機材とそれを用いたあくまで多くの人々に開かれた楽曲を作り続けるというのは、いやはや感服せざるを得ないわけだ。特にヒップホップとR & Bとして比較的総意が得られる分野は今後も敏感に追い続けなければならない。とはいえ、The Neptunesの「発明」した方法は、革命的であると同時に進歩するようなものではないのかもしれない。Pharrell関係の盤によく見られることだが、展開がほとんど同じなのである。そこにある程度ツボな快が準備されている、ということは小室哲哉が時代を築いたという点で共通しているかもしれない。本作はGood CharlotteのJoel Maddenや僕がかつて大好きだったLenny Kravitzが呼び込まれ、いわゆるロック的アプローチがとられているとして話題になった。うん、確かに表層的にはそう感じる部分もあろう。しかし基本的にやってることはThe Neptunesなのである。結局この盤は良い盤なのか、と聴かれたとき、上述した文章を読んでも分からないだろう。正直答えはまだないのであるから。個人的にはそこそこ好きな盤である。