A Certain Ratio : Live America 1985
ARTIST / A Certain Ratio
TITLE / Live America 1985
LABEL / melodic
DATE / 2005
TITLE / Live America 1985
LABEL / melodic
DATE / 2005
1225。ニューウェーブ関係で触手を伸ばしているときに某ニューウェーブ本を見ていてひっかかったのがこのA Certain Ratioです。僕が欲しかったのは1981年発表の"To Each..."という盤だったのだがそれはさておき。ちなみにその盤は2004年にリイシューされているので比較的手に入りやすいのかしらん(でもamazon見たらプレミアついてやがる。すでに廃盤か?)。さて本作をリリースしたレーベルはPedro(参考:1)やMinotaur Shockなどのリリースで知られるmelodicですが、僕も知らなかったのですが、どうもリイシューのシリーズがあるらしく、この盤はその一環として初CD化されました。当時ギグが行われた際にライブ音源としてカセットで販売されていたようです。その後86年に"Live In America"のタイトルでレコードリリースされ、そのまま20年余り放置されていたようですね。melodicがこのようなアプローチを見せるとは楽しい意外でした。他にどんなのをリイシューしているのか気になります。1stあたりの初期はかなり民族音楽色の聴いたどろどろファンク(それこそThe Pop Group的なイメージでよいのか?)だったみたいですが、この盤を聴くとたしかに構成はそのような要素を残しているものの、激しさや衝動はかなり後退しており、ときにSteely Dan(あまり参考にしないように)を思わせるようなスレンダーなプレイを見せています。白人たちがファンクをやるというかなりポピュラー音楽状況としては歴史的には妥当に、しかし屈折している80年代にあってしかるべき典型例とでもいいましょうか。Brian EnoやDavid Byrnの実践も同様の文脈において間違いではないと思いますが。ライブにしてはかなり演奏がうまいように思いますが、どうなのでしょうか。面白いリリースではあると思う。Lサイドも推奨していました。