V.A : Electric Ladyland
ARTIST / V.A
TITLE / Electric Ladyland
LABEL / mille plateaux
DATE / 1996
TITLE / Electric Ladyland
LABEL / mille plateaux
DATE / 1996
1204。これまで紹介したElectric Ladylandシリーズ(II、IV、V)。本作がシリーズ第一作目となります。LP盤とは曲の順番が違うようです。ジャケットが武装した女性ということでどれを持っててどれを持ってないか記憶が曖昧ですがこれまでのところダブりで買ってはいません。参加者確認。Alec Empire(参考:1)。4EことCan Oralの兄弟であるCem OralとRoger CobernusによるユニットZulutronic。そしてその4E。Roger Cobernusの名義Kerosene。Cem Oralの名義G 104。比較的古参のforce-ink系テック・ハウス作家Ian Pooley。我らがMouse On Mars。mille plateauxの代表的作家Gas。Can Oralと親交がありplus 8からリリースもあるHimadriなどなど。なんかOral兄弟周辺の影響力の強さというか、そういうものを感じさせますね。Alec EmpireのほかにもOvalつながりのMouse On Marsといったドイツから世界を伺う人たちを子気味よく織り交ぜながら、後に島国の矮小な僕にもアピールするようなレーベルへの展開を模索している。正直僕はELシリーズはあまり好きではない。それはおそらくクリアな音をmille plateauxに求めているからだと思う。この盤は全体的に低音を重視したヒップホップのビートを強く想起させながら、フロア志向へと向っている。この中ではMouse On Mouseさえあの独自のテクスチャを備えておらず、全体へと飲み込まれているのである。このなかでは比較的Zulutronicは面白いかと思う。M9の変な日本のアニメあたりからとられたサンプリングの使い方をなんとかすれば、もこもこしたビートのふくらみが気持ちいい。あとGasかな。Himadriも極めて意識的にロウな素材を使ってくっきりしたビートを作っている。歴史探訪には欠かせない1枚だが現状の飽食を癒すには少々物足りないか。