MU : Afro Finger And Gel
ARTIST / MU
TITLE / Afro Finger And Gel
LABEL / tigersushi
DATE / 2003
TITLE / Afro Finger And Gel
LABEL / tigersushi
DATE / 2003
1218。ミューことMutsumi Kanamoriさんです。tigersushiからの1st。結構話題にもなりました。完全にスルーしてましたが。プロデュースは!!!のリミックスなどでおなじみMaurice Fultonです。というかFultonが曲を提供したりもしているようです。ていうか夫婦という噂があります。タイトルにあるようにアフロなリズムで語弊を恐れず言えば、プリミティブな構成です。偏見に満ちたジャングル・ミュージックと言いましょうか。ポストコロニアル以前の、コロニアリズムにおいても問題となった剽窃の問題がここにあります。複雑ですね。アフリカンの音楽を西欧に持って来て、それを日本人が実践する、という構図。ひねくれているといわずとしてなんと言おうか。Muの文化的バックグラウンドはもしかしたら日本とは全く関係ないのかもしれませんが。「アソコの毛が手につくほど激しく触って イクーイクー」と明瞭な日本語で発言なさっているので、確実に日本語教育は受けていらっしゃいますが。Kid 606風のいわゆるブレイクコアも炸裂して、かなり暴力的です。この手の作品がどうしてとりわけ好まれて取り上げられるのか、という疑念は多々あるかもしれない。この盤の内容自体はさほど悪くはない、けれどもこの手の方法論ではるかにすぐれたものもいくらでもありそうだ。なぜ取り立ててこの盤が日本でもてはやされたのか。よほどうまいプロモーションが行われたのだろうか。確かにフロア受けは使い方次第ではよさそうである。ふうむ。傑作1stか・・・。にしてもこの手の奇怪でいてフロアなのを集めるのが特異なtigersushiである。