Don Lennon : Downtown
ARTIST / Don Lennon
TITLE / Downtown
LABEL / secretly canadian
DATE / 2001
TITLE / Downtown
LABEL / secretly canadian
DATE / 2001
1180。Lennonという名前を冠し、盤のタイトルのDowntownを与える心意気。曲名にはJohn CaleやLenny Kravitz、The Mekonsが現れる。なんともいえない感慨がある。素敵な感慨。シンガーソングライター部門を設けてるのではないかというほどsecretly canadianの特徴を占める良質なウタ歌いたちの姿。オーナーのセンスが光まくる部分ではある。といってもえてしてそうした潜在的なウタ歌いたちは自身の全貌をあまり明らかにしない。それは陰でひっそりと、街角でこっそりと非常に近しいフィールドに声を届けるだけである。Don Lennonもあまりどういう人間かはこちら日本には伝わってはいないようだ。音楽性も多様であり、しかし一本のメロディを持っている。M2の'John Sex'は印象的な曲である。M4の'Lenny Kravitz And Lisbon'もウタの良心を確保している。現在のポピュラー音楽の現状がこの盤を貫くテーマみたいであるが、そこに切り込んでいくDon Lennonの声はどこまでも滑らかである。軽快を縫い合わせながら、M6'Gay Fun'でも極上のメロディセンスを発揮する。なんだろう、こいつは。一応3rdらしいけれども
、今後の活躍が非常に期待されるのはいうまでもない。ジャケで気をてらいながらも、やってることは何のぶれもないストレートである。そしてストライクをとる。