V.A : Dada, Pansaers Et Correspondance (1917-1926)
ARTIST / V.A
TITLE / Dada, Pansaers Et Correspondance (1917-1926)
LABEL / sub rosa
DATE / 2005
TITLE / Dada, Pansaers Et Correspondance (1917-1926)
LABEL / sub rosa
DATE / 2005
1144。 "Avant-Garde in Belgium 1917-1978"という3枚のうちの1枚。これはかなりマニアな感じではないか。いうまでもなくsub rosaはベルギーのレーベルでして、そのベルギーにおける20世紀の重要な時期の記録をアーカイブしておくということは予想しないわけではないが、それをたとえある程度20世紀アヴァンギャルドに関心があるとはいえ、僕みたいな知識のない人間がベルギーという局所的なアヴァンギャルド地域史を示されたとしてもなんら面白がれるわけもないというか。なんとなく予感があったけれども、フルクサス的な方法論で、何かしらサウンドが表象されているのだろうかと想像したのだが、ほとんど作家の音声かなんかで構成されています。インタビューかなんかだろうか。調べてみるとたとえばLouis Aragonなんかはブルトンとの関係を起点とし、フランスのシュルレアリスト小説家としてみなされている。Philippe Soupaultも似たようなもんか。ベルギー出身の画家James Ensorは、僕はまったく知らなかったけれども結構重要だと。Henri Michauxはちょっと前にまさに東京国立近代美術館で展覧会が開かれていた画家ですね。Marcel Lecomte、André Souris 、Marcel Mariën、Paul Nougé、Robert Guiette、Clément Pansaers Jr、Albert Lepage、Pierre Bourgeois、 Pascal Pia、 Paul Neuhuys、Franz Hellensといった正直ネットで調べてもよくわからない文筆家もいます。おそらく仏文なんかかじっているとわかるところなのかもしれない。そうかと思えば、日本人の大好きなSalvador Daliの名前もあります。てかダリはスペインちゃうんか。このように見ていくと正直どこまでベルギーと密接に関係するのか疑問に感じますが、その辺もsub rosaのてへへ感覚なんでしょう。フランス語(のように全部聴こえるが)はまったく聞き取れませんので内容はわかりませんが、シュールレアリズム、ロート・レアモン、オートマティズムといったシュルレアリズムのタームがたまに輪郭を持ちます。その程度で、今の僕にはまったくふさわしくないアーカイブ集です。