Sirone : Live
ARTIST / Sirone
TITLE / Live
LABEL / atavistic
DATE / 2005
TITLE / Live
LABEL / atavistic
DATE / 2005
1157。unheard musicシリーズ。Sirone(ベース、ウッド・フルート)、Claude Lawrence(アルト・サックス)、Dennis Charles(ドラム)。1981年のライブ音源。3者とも早くからフリー・ジャズにコミットした人物で、メインとなるSironeことNorris JonesはCecil Taylor、Albert Ayler、Ornette Coleman、Sun Raといったその界隈では著明な人々と演奏してきたそうです。この盤はなかなか衝撃的です。というのもM1からウッド・フルートのソロという奇抜すぎる構成だからです。ウッド・フルートというのは、おそらく日本でいう尺八のようなものでしょう。音も近い。つむぎだされる旋律も尺八と同様の精神を感じる。息継ぎをするたびにもれるうめき声もなんともトラウマになりそうである。8分も放置しておもむろにCharlesがドラムで入ってくる。おそらくSironeの顔は酸欠で真っ赤だろう。フリーというよりも、サックスの歌い具合からなんとなく構成された印象を受ける。が、たとえばフルートからベースに持ち替えて行われるソロの部分などはアンサンブルが要求されないからか、やはりインプロウな感じか。てかSironeはベースのときもうめいている。先ほど述べたM1の導入から通しで聴いていると、おそらくかなり聴衆の胸に刻まれたライブだったのではないかと想像される。テンションは落とされず、聴衆を常に引き寄せ続けたに違いない。アウラが霧散したCDで聴いていてもそのように感じるから相当だろう。やはりatavisticはやはり素敵なアーカイブを形成している。