Oliver Augst / Rüdiger Carl / Christoph Korn / Raymond Petiibon : Blank Meets Pettibon
ARTIST / Oliver Augst / Rudiger Carl / Christoph Korn / Raymond Petiibon
TITLE / Blank Meets Pettibon
LABEL / grob
DATE / 2003
TITLE / Blank Meets Pettibon
LABEL / grob
DATE / 2003
1131。全6曲。20分強。Oliver Augst(声、キーボードなど)、インプロレーベルfmpの古参でありhäpnaからリリースのあるRüdiger Carl(クラリネット、ドラムマシン、クラヴィオラなど)、Christoph Korn(ギター、エレクトロニクス)、そして80年代Black Flagをはじめsst系のカバーを手がけたRaymond Pettibon(声)という布陣。もちろんこの盤のカバーもPettibonによるもの。前3人はBlankというユニットで盤を出しており、Raymond Pettibonもそれに参加していたりする。そのことは、この盤のタイトルにも現れているだろう。というかBlank Meets Pettibonによるセルフタイトルの盤と考えるべきなのだろうか。ちなみにそのBlankの盤にはOtomo Yoshihideが招かれていたということも記述しておけば、grobというレーベルの性質も合わせてある程度この盤の射程が見えてくるはずである。Pettibonが関わったのはもちろんアメリカのオルタナティブ勃興期である。それにドイツの歴史あるインプロヴァイザーたちが目をつけたというところは興味深い。そのような接触が如実に現れているのはM5である。そこでは'We're an American Band!'ということがためらうことなく叫ばれるのである。その他の曲に見られる雑多な寄せ集めは特筆する必要はない。それは決して内容が悪いということではなく、彼らは自分たちの仕事をしっかりと行ったということによって代弁されるようおなことである。20分という短い時間で、ケルンのコンサートホールで行われたライブの音源は、やや疲れ果てた極東の島国に眠る人間の耳にもしっかり届いている。grobは本当に面白いレーベルである。