Giuseppe Ielasi : Gesine
ARTIST / Giuseppe Ielasi
TITLE / Gesine
LABEL / häpna
DATE / 2005
TITLE / Gesine
LABEL / häpna
DATE / 2005
1129。久しぶりのhäpna。2007年には12kからも作品をリリースしいたGgiuseppe Ielasiによる1枚。イタリアでは自身のレーベルfringes recordingsも展開しているようです。そういえばhäpnaはイタリアのシーンに対しても積極的にコミットしているような印象があるな。気のせいかな。そうであるならば、なかなかオリジナリティのある手の伸ばし方といえるかもしれない。決して物語に解消されないぶっきらぼうなアコギはおそらく本人の手によるものだろう。かなり漠然とした広がりのある電子音響のなかで繰り出されるオーガニックな劈きが音響空間にうまく解消することできちんと調和がとられている。下手するとJandekなところに落ち込みそうになるけれども、奇声は乗せられていません。またDerek Baileyほどの技巧的なインプロを展開するわけでもありません。先ほど物語に解消されないと書きましたが、以外にもM4などは結構ヒロイックな助走としての物語をつむいでいまして、それほどこだわりはないのかもしれません。拍子もしっかりととられていました。インプロ人としてはやはり誰かとの関係性を保ちながら、それを制限として、自身の演奏を展開していくというほうが向いているのかもしれません。インプロビゼーションを考えるならば、そのような関係性にも注目したほうがよいでしょう。一人でやるのと多のなかでやるのは大きな違いがあります。Giuseppe Ielasiは例に漏れず、基本的には他者との競演を通して活動しているようなので、そちらのほうがよりこの人の真価が見出せるのかもしれない。それにしても久しぶりにhäpnaらしいカテゴライズ不能な1枚を聴きました。