Radian : TG11
ARTIST / Radian
TITLE / TG11
LABEL / mego/rhiz records
DATE / 2000
TITLE / TG11
LABEL / mego/rhiz records
DATE / 2000
1120。Radianの1st。rhiz recordsはオーストリアのレーベル。多分この盤はmegoとの変則的な共同リリースなのだろう。Radianの初めてのリリースとなる5曲入りセルフタイトルEPは一応rhizからリリースされています。その後レーベルをthrill Jockeyに移して日本にもある領域で広く紹介されて広がったことはいまさら言うまでもない。Radianが間違いなく新世紀のポピュラー音楽を形成しているとすれば、その特異な編成による。Martin Brandlmayr(ドラム、ラップトップ)、Stefan Nemeth(シンセサイザー、ラップトップ) 、John Norman(ベース)という3人がラップトップによって神経質な粒感を演出しながら、ベースやドラムといった従来の武装道具をその素材としていく。オーガニックさと、数学的エレクトロニクスは融解することによってわれわれの耳に高額な身代金を要求する。粘りのあるリズムはこちらからの交渉を電話口で絶対に引き離さない。とこの盤を聴きながらthrill jockey期の音源を聴こうかなぁーといつもならなるのですが、itunesを起動することに最近苛立ちを覚えているとともに、最近買ってまもなくアップする"Juxtaposition"がどこに紛れ込んでいるのかもわからないので断念する。この盤を聴いてやや音数が少なくてよく僕が使う「スカスカ」という用語が適用される事態になっている気がする。起伏もなく、まさに音とリズムを聴くというすでにシェーンベルクを頂点にして解体したかに思われたモダニズム音楽を回復しようとつとめるドイツからの素敵