Eleventh Dream Day : Zeroes And Ones
ARTIST / Eleventh Dream Day
TITLE / Zeroes And Ones
LABEL / thrill jockey
DATE / 2006
TITLE / Zeroes And Ones
LABEL / thrill jockey
DATE / 2006
1105。流動的なシカゴ関係者たちが現象した一形態。この盤ではTortoiseのDouglas McCombs(ギター、ベース)、FreakwaterのJanet Beveridge Bean(ドラム、ボーカル)、Tara Keyとの共作(ATPにも出演)やdrag city関係盤に名前を連ねるRick Rizzo(ギター、ボーカル)という3人体制を基本としています。ゆJohn MacEntireがミックスを担当。Lサイドの過去の話を引き合いにだすのが最近多い気がするが、あちらはEleventh Dream Dayを確か高校の頃から肯定的に評価していた。一方僕は理解できなかった。あまりにも直接的で、面白くない。つまり、当時はまだとんがっていたから奇妙なもの、下劣なものを愛しており、どストレートにバンドスタイルで歌われると、ちょっと寒いと思っていたのである。この盤でも、歌われ、コード感たっぷりの展開と、あまりに型にはまった序破急を含んだ演奏。しかし当時の僕にはまったく理解的なかったこのおぼろげな存在も、とうとう身体に染み渡るポカリ的なものとして、享受できるように・・・って、なるか、このぺニボケ!、パゲろ、つまらんのじゃっ!、なんやんねん、こんなんも好きですよてへへちゃうわ、ビチうんこやろうが。いやね、正直、今聴いてもどこまでも拾いたいところがないよね。これは。音楽の趣味が一瞬で変化してしまうことで有名な一貫性のない僕のドブ色で育ちの悪い趣味ですが、Eleventh Dream Dayを愛鳥することはまさしくフライ・アフェイなフィクションだろう。これは色々な個人的背景がある。たとえば、同様のことをhomestead関係の盤でやっているバンドがいれば見方が変わるだろう。一枚の盤にのみ耳を傾けるというモダニズム的聴衆ではないために、どうしてもこの盤をコンテクストにおいて考えてしまう。やりたいのはわかる。でもやるならもう少し新しい方向へ、という期待をどうしてもはらんでしまうよMccombs。あなたがいなければEDDに対する評価も若干異なっていただろう。しかしこれはどうしても叶わぬ願いである。