Simon Wickham-Smith / Richard Youngs : Red & Blue Bear
ARTIST / Simon Wickham-Smith / Richard Youngs
TITLE / Red & Blue Bear
LABEL / vhf records
DATE / 1997
TITLE / Red & Blue Bear
LABEL / vhf records
DATE / 1997
1084。以前紹介した盤"Lake"。作家表記はジャケに準拠しているため、今回はフルネームを記しておきます。この盤のスリーブには絵本がついています。物語は以下の通り。[冷たい外に青い色をした熊がいました、彼は親切な探検隊員に出会いました、探検隊員は「寒そうだね」といいました、「僕のうちにおいで」、探検隊員の家のなかはあったかく、熊は上半身が赤くなりました、「こりゃいいね、赤と青の半分半分でいるのは気に入ったよ」と熊はいいました、「かなりかっこよくなったよ」と探検隊員は答えました、二人はさよならをいって別れました、熊が呼吸をすると、彼の息まで赤色と青色が混ざっていました]。うん、わけわからんね。物語はSimonが、イラストはRichardが手がけています。上述したようにジャケは2人の名前が書かれているけれども、側面にはR!!!&S!!!と書かれています。全3曲で今回も全編にわたって、各楽器が金属音のように演出されています。耳を劈かれるここちよさはやめられない。絵本を読みながら、この音楽を子どもに聴かせるのだろうか、などと考える人がいるかもしれませんが、やめておきましょう。音圧はそこまで高くなく、聴覚障害の恐れこそありませんが、どうしても不穏な音楽であることをやめることはありません。想像力豊かな子どもはよろしくない夢にうなされることでしょう。二人の祈祷のようなボーカルも、厳かさを高めますけれども、決して牧歌的ではありません。それにしても、vhfの評価はもう少し高くなってもよいのではないか。たしかにマジョリティに訴えかける内容ではないかもしれませんが、身体にも心地よさがありますし、感覚的に享受できるように思うので、何も考えずに音におぼれることができます。さらにいえば、レーベルのページを見てもらえば分かりますが、価格が安いです。これは何にも代え難い利点でしょう。手軽に1枚2枚オーダーしてみてはどうでしょうか。このブログはvhfを応援しています。