Long Fin Killie : The Heads Of Dead Surfers
ARTIST / Long Fin Killie
TITLE / The Heads Of Dead Surfers
LABEL / too pure
DATE / 1995
TITLE / The Heads Of Dead Surfers
LABEL / too pure
DATE / 1995
1025。スコットランドの短命4ピース。Luke Sutherlandを中心に結成され97年には解散してしまいます。Luke Sutherlandといえば、以前紹介したMusic AMのメンバとしてStefan Schneiderらとともに現役で頑張っています。Mogwaiのサポートをしているといったほうがわかりよいだろうか。いつものように掴ませられた4曲入りのEP的盤ですので明言は避けていきますけれども、素敵な曲を作っていると思います。1stと2ndの合間に発表された本作では、すでにこのバンドが高い演奏技術と構成力を持っていたということがわかります。ストリングスががっつり使用されているにもかかわらず、リズムがアップテンポであり、弦があほうのように間延びしてしまう隙を与えないところが重要である。変な身体性を持っていて我々が忘我状態で没入してたゆたうということを許さない。ギターやドラムの使い方が、当時にしては新しい予感を持っていたのではないか、という瞬間もある。M4の中盤でみせるプレイは聴いてみるべきであるし、やや音量によって解消されるときに大味で導入されるギターの音もなかなか鋼鉄ライクである。ボーカルの透き通る声がネオアコをイメージされ、やってることはニューウェーブ期の方法論的探求だったのではないだろうかと邪推したくなる。それくらい90年代的なものを抱えていない。今聴いてもかなり新鮮だ。いいじゃないか。もしかしたら結構その筋の人々には有名なバンドだったのではないのか。というかこいつらが持ち上げられないなんてありえんやろう。久しぶりにフルのオリジナル盤が欲しくなった。うん。