Wilderness : S/T
ARTIST / Wilderness
TITLE / S/T
LABEL / jagjaguwar
DATE / 2005
TITLE / S/T
LABEL / jagjaguwar
DATE / 2005
1306。myspace。Will Goode、Brian Gossman、James Johnson、Colin McCannという4ピース体制。けばけばしいジャケットなので、ジャケとjagjaguwarというレーベルの傾向をあわせて考えるとサイケデリック暴力サウンドを期待してしまうが、聴けばそのような性向を持っていない作品であることがわかる。決して凡庸ではないが、それほど斬新でもないバウンドサウンド。ボーカルはやや投げやりでぶっきらぼう、棒のように平板に延ばされた語尾が特徴的。多分歌が下手なんだろうなぁと思うが、カリスマ性はありそうである。ドラムはニューウェーブ期のテクスチャをもったボリューム感があり、ギターはU2ほどではないにせよ全編で広がりを持っている。全体を通してクリーンだが決して軟弱ではない音を作っている印象。てか僕が言葉をいかほど費やしても、決してこの盤の良さを引き出すことはできないと思う。この盤はどこに対して先鋭にアピールするのだろうか。色々な音楽をちょこちょこと聞きかじってきた身としてはたと考えさせられる。決して誰も耳をふさぐような類のものではない。ドラマチックであり、オリジナリティもないわけではない。そんな盤に出会ったとき、腐りかけた耳は何の反応もしてくれない。悲しい限りである。たとえそれがこのような良盤であっても。