Philip Samartzis & Kozo Inada : h[]
ARTIST / Philip Samartzis & Kozo Inada
TITLE / h[]
LABEL / room40
DATE / 2006
TITLE / h[]
LABEL / room40
DATE / 2006
room40から。1曲20分からなるミニCDです。Philip Samartzisはfor 4 earsからのリリースやmort aux vachesシリーズへのと参戦する人で、芸術大学で教鞭もとっています。ギャラリーなどでインスタレーションを行っているいわゆる飾られる音楽を製作しているのでしょう。Kozo Inadaもmort aux vachesシリーズやselektion、v2_achiefからリリースする日本人作家です。ブログには挙げ忘れていますが1枚も盤を持っていますね。この盤のアルファベットと[]をつかったタイトルのつけ方はKozo Inadaの作品にある程度一貫して表れているものであり、このコラボレーションがKozo Inada主導で行われたことをうかがわせる。遠景から聞こえる蝉の鳴き声というのは、なかなかおつなものであり、夏になるといやおうなく晒されるその音も冷徹なエレクトロニクスと融合されることで、不思議と涼を演出する。鐘の音、カラスの鳴き声などのサンプリングとともに、パルス音のような極度の高音が脳髄を刺激するために、健康によいかどうかは疑問であるが僕はこの手の電子音は好きであるから好感触である。毎日聞いていたら気が狂うかもしれないけれども、繊細さがいやおうなく提出されるようだ。小品であるけれども、金を払う価値のあるサウンドスケープとなっている。room40も集まってきたな。