V.A : Un17 [ A seventeen track unlabel compilation]
ARTIST /V.A
TITLE / Un17 [ A seventeen track unlabel compillation]
LABEL / unlebel
DATE / 2002
TITLE / Un17 [ A seventeen track unlabel compillation]
LABEL / unlebel
DATE / 2002
「ポストロック」、「エレクトロニカ」、「マスロック」、「ローファイ」といった意味の定まらない音楽のジャンルを標榜するレーベルがunlebelである、なんてことはないただの(しかもあまり有名でない)インディ・レーベルです、これまで一度Unhome(参考:1)というバンドの盤を紹介しました、それが糞よくなかったら別にレーベルのコンピを買おうなどという殊勝な気持ちにはならないのであろうが、そういう気持ちになったのだから何かしら僕の中に期待するものがあったのだろう、ジャケのテクスチャも統一されており、レーベルとしての方向性は明確なのかもしれない、Unhomeを含む全17組が参加しています、もちろん知っている作家は一人もいない、M1のPlanquezから結構期待させるざらつきを感じる、M2のJoeyfatもどう傾向である、インディの割には完成度の高いまとまりのある曲である、ややミクスチャっぽい、M3のEconolineになると軽快さを増して録音の悪い「ネオアコ」っぽくなる、M4の100 Petsになると引きずるような演奏にこもりがちのボーカルが内省感を高めている、M7のCharlottefieldはfat catを拠点に活動しているようだ、やや「グランジ」っぽい、M11のYe Wilesはひねってあるが「スカ」っぽい、M14のMothは打ち込みで毛色を変えてくる、M16のThe Ape Choirなどはよろしい歌ものであって曲も傾向も全然違うがPinbackのような新世代の到来を感じなくもない、というか全部紹介するの面倒くさいので適当にはしょったけれども、全体的に歌を採用する傾向にあって、かつ旋律に流されない音への意識が見られるものの、やや物足りなさがあるのも事実である、完成度は高いものが多く、聴に十分耐えるし、新しさも秘めているように思うが、あとはちょっとしたはっちゃけがあればよいのかもしれん、しかし現在になってもこれらのバンドの名前があまり挙がってこないところを見ると、歴史にも記されず、海に流されていく気がしないでもない、なんとも言えない虚しさが漂う