V.A : Nanoloop 1.0
ARTIST / V.A
TITLE / Nanoloop 1.0
LABEL / disco bruit
DATE / 2002
TITLE / Nanoloop 1.0
LABEL / disco bruit
DATE / 2002
発売当初に三宮か河原町かのHMVで視聴したというのを僕は忘れはしない、ゲームボーイでこのようなことができるのかと胸を高鳴らせた記憶がある、結局そのときはお金がなかったか別の盤を買ったかで悩んだ挙句に購入せずに5年たってようおやく手に入れました、忘れないということが重要です、この盤はタイトルどおりにnanoloopというソフトフェアを用いて製作された曲を集めたコンピレーションです、とはいえ実はnanoloopで作られたものではなく簡単にエディットされたものが多いみたいですが、それでも素敵な音をだすシンセサイザーだということを証明してくれるでしょう、nanoloopはご存知世界で限定で生産された任天堂ゲームボーイで動くソフトフェアで、電子を本業とする人たちがこぞってそれを使用しました、たしかこのコンピには参加して否けれどもRichard D.Jamesも使っていたはずだ、現在はどのような状況にあるのかわかりませんけども、DSに対応したものが出ているのかもしれない、ノイズからグリッチまで洗練された音を存分に垂れ流すとは本当に日本ゲーム機器の有能性というもを明かしているのではないでしょうか、この盤に参加している人々も最先端を行く人が多いです、DAT Politics(参考:1)、クリカツ3にも参加していたAGF/Delay、Pita、Blectum From Blechdom(参考:1)、Stock, Hausen & Walkman、sonig系のScratch Pet Land、Merzbow、a-music系のFelix Kubin、元Der Planでata takの運営者の一人であるノイエ・ドイチェ・ヴィレの重要人物Kurt DahlkeによるPyrolator、planet-muからリリースのあるHrvatski、などなどです、これだけの名前を見れば一貫したテーマのもとに結構重要な人々が集まったと見てよいでしょう、Merzbowさんがこの盤でもっともノイズで武装しているというのは言うまでもないと思いますが、実はこの人は初代ゲームボーイではなくゲームボーイカラーを使っているのです、なぜ彼以外がわざわざ初代ゲームボーイを使うかというと、ゲームボーイカラーはヘッドジャックの影響で普通に音にノイズが入り込むらしく、それが敬遠されたということらしい、しかしMerzbowはあえてそれを前提として曲を製作したというわけですね、一歩先にいっているかどうかは別として頭にきりきりくるのは間違いないです、個人的にいえばFelix Kubinなんかは非常にゲームボーイの特性を捉えてうまく製作している気がします、もちろん皆さん自分の音楽性にひきつけて、ゲームボーイの限界を軽く飛び越えているのは間違いない、素晴らしい1枚です、ノスタルジーも含めて傑作として認定することにします