Faust : The Faust Concerts Vol.1
ARTIST / Faust
TITLE / The Faust Concerts Vol.1
LABEL / table of the elements
DATE / 1994
TITLE / The Faust Concerts Vol.1
LABEL / table of the elements
DATE / 1994
1990年にドイツのハンブルグで行われたライブを収めたもの、ちなみにVol.2は1992年にロンドンで行われたものを収録しているらしい、オリジナル盤というのも世間的に1stと2nd、4thくらいしか流通しているのを見たことないけれども、そして語られるのは4thまでの第一期Faustが多いと思う、ライブ盤が公式かどうかわからんものも含めて結構あるので、生きる伝説としてのFaustの本領はライブで発揮されるのでしょう、僕自身Faustに関して1stしかもっていないのですが(以前あげた"Rien"は半ばJim O'Rourkeのコラージュ作品ですから)知っているようであまり知らない存在なんですけども、このライブ盤からまたFaustの音がつかめなくなった、こんなに簡素なのだろうかFaustは、音と音のあいだがすっかすかである、いや、まあそうでもないいのか、音圧がかなり低いからそういう印象を受けるのかもしれない、M4におけるドラムのたたき方、そしてどういうわけか途中でフェードインしてくるストリングスなど結構な偏屈さを思わせる、そのおとなしさが彼らの骸骨のこぶしから受けた印象からは隔たっていると思うのかもしれない、歌うときは非常にきちんと歌っている気もする、まあもちろんM7で流暢なピアノ(曲名は忘れたが有名なピアノ曲)を導入するなど、曲のヴァリエーションはまさにテープ・コラージュ的であって、やりたい放題といえばやりたい放題である、パーカッション類はインダストリアルな印象を与えるなどFaustらしさを保存しながら、常に垣間見せる幼児性、ふざけるな、と批判するか、なんか知らんけどすごいかも、とFaust一流のヒロイックさに溺れるかは、聴く人のそれまでの人生の総体と深くかかわっているのだ、馬鹿め、ちなみに500枚限定で誰かわからないがサインがついているというファンにはうれしい1枚になっています