V.A : Project Unison
ARTIST / V.A
TITLE / Project Unison
LABEL / hydrogen dukebox
DATE / 2000
TITLE / Project Unison
LABEL / hydrogen dukebox
DATE / 2000
非常に紛らわしいリリースです、というのも同名の作品が同年にこの盤に先立ってneo ouijaからリリースされているのです、その盤はお馴染みLee NorisによるMetamaticsと、彼同様clearからその流れを汲み取るDavid KempstonによるClatterboxという二組による共演作品なのです、というわけでneo ouijaは二人が交互にその曲を収録した盤になっている、しかしジャケもまったく違うこちらのhydrogen dukebox盤はまるで色々な人が曲を提供しているコンピのような体裁をとっている、なぜ内容が同じである事がわかるかというと曲の長さがまったく同じなのですね、それにしても紛らわしい、M4のNorisによるNorken名義は確かに盤も出してますからわかるのですがLeccy Menなどは'Electronic Music For Heroes'に辛うじて名前が認められるが極めて稀であると考えてよかろう、またneo ouija盤ではClatterboxによる曲であるM7はこちらではClattermaticsというまるで共作であるかのように匂わせている、紛らわしいな本当に、注意しましょう、ということで内容自体はneo oujiaですからある程度触れ幅のあるhydrogen dukeboxのなかでもMetamatics色の強い、すなわちもっとも最良の部類に入る音世界です、M1のイントロからそれは了解できるでしょう、というかこのclear出身の二人は本当に神がかりのメロをつむぐ、単音で形成されるロックバンドのそれではなく、電子がエロチックにくねくねと一本の全体を生み出す、ある種A.Iシリーズをさらに理想化し、桃源郷の境地へと昇華させているといっても過言ではないだろう、未だにレアなclearの盤を持っておらず(と記憶している)、hydrogen dukeboxやneo ouijaなどからそのチルドレンたちの偉業に感動するしかないのだが、何とかして源流の音に触れてみたいものだ