Gregg Bendian Project : Counterparts
ARTIST / Gregg Bendian Project
TITLE / Counterparts
LABEL / creative improvised music productions
DATE / 1996
TITLE / Counterparts
LABEL / creative improvised music productions
DATE / 1996
Cecil Taylorの'In Florescence'に参加したり、William Parkerとよく一緒に盤を作ったりしているGregg Bendian、2000年以降atavisticから盤をリリースするなど僕の視界に十分入ってきているといえる。ちなみにそんなリーダーをつとめるGregg Bendianはパーカッショニストである。ベースにはJohn Zornの盤などに参加するMark Dresser、映画音楽も手がけるクラリレットなどの管弦楽奏者Vinny Golia、自身もリーダー作を数枚リリースしているトランペッターのPaul Smoker。このような4人によって製作されたのがこの盤である。難解なものに堕すことなくトランペットやクラリネットがかなり動物的に旋律を創り出している。一応レーベル名にインプロの単語が現れているように、フリーに属するものであるけれどもかなり聴かせる内容になっていて、多くの人にオススメできる。というか中心に集約しようとする遠心性が十分に働いているためにリスナはその曲構造をおおまかに把握する事が可能で、時間性に身を没入させることが促されさえする。ジャケットがなんとも和ませるというところもよい気持ちがする。まるでスタンダード・ナンバのような安定性を見せる楽曲を楽しんでください。Bendianの刻むドラムもレタスのようであり、Dresserの安定感抜群のベースもしっかりと全体を支えている。素敵。