The Exciting Trio : In Chicago There Is Willy
ARTIST / The Exciting Trio
TITLE / In Chicago There Is Willy
LABEL / after hours/482 Music
DATE / 2004
TITLE / In Chicago There Is Willy
LABEL / after hours/482 Music
DATE / 2004
HimのDavid Pavkovic(ドラム)、スタジオ仕事をこなしながらHimやToeに絡んでいくBabliconのメンバGriffin Rodriguez(ベース)、こちらもHimに絡むMatt Schneider(ギター)によるトリオ、流動的なHimですがそのなかから抽出されたメンバが何かやらないということ自体が不思議であるから驚くには値しない、それにしてもafter hoursはHimやらなんやらN.Yのここら周辺と親和性が高いな、というかこの盤がまた良い盤なんですね、聴けば音響的効果もおそらくジャズを意識しているし、文法のほうもそれに近いのだろうなぁ、M3などはそうだ、しかしM4にくるとギターの使い方がやや音響的な意識がやや先鋭化し、ジャズのそれから逸脱する瞬間がある、M13などのビートレスかつストリングスを採用した曲もジャズとは異なる、いやフリーな雰囲気がかもし出されているのか、と自問してみるがそれよりも音の空間性であるような(この概念も曖昧な使用だが)、そんなたそがれである、M6などスタンダード・ナンバーを思わせる曲のできばえであるが、もしかしたらそうなのかもしれない、ジャズらしさはギターで演出されますから個人的にJim Hallを想起してしまうのは強ち間違いとは思いません、というかHimが好きだからといってこの盤が好きになるとは限らないですから、そして巷の「ポスト・ロック」と呼ばれているなんだかよくわからない一群の音楽に親和性があるなどという雰囲気の形成に負けずに、真摯にこの盤自体にに耳を傾けましょう