V.A : Familienangelegenheiten aus Berlin
ARTIST / V.A
TITLE / Familienangelegenheiten aus Berlin
LABEL / lieblingslied records
DATE / 2000
TITLE / Familienangelegenheiten aus Berlin
LABEL / lieblingslied records
DATE / 2000
2枚組み、初回生産はそれぞれの盤面が赤と青になっている、というかそもそもそれを問題にすべきかどうかさえ問題視されるような流通量であると思う、タイトルから思いっきりドイツ語であるのは了解できるだろう、それゆえドイツ産の作家たちが集い、その国民性(と括り出すことに妥当性があるかは不問にしよう)が現れるはずである、といつといえば電子音楽の聖地である、古典に言及するまでもなく、現在でもmille plateauxという偉大なレーベルがある(まあ思想的には思いっきりフランス思想だが)、またmorr、tomlab、karaoke kalkといったレーベルも日本でもトロニカが勃興するときから人気のレーベルとしてその地位を築いていた、個人的にはmonika enterpriseは緩やかな電子性を保存しながら非常に良質な歌モノを生産している、挙げ出せばきりがない部分もある、このコンピは全体として歌に重点が置かれているように思う、つまりmille plateauxのようなものではない、想定されるのはインディー性というものを信じる無垢な若者たちであるように思う、個人的に好きな作家も多く参加している、Einstürzende NeubautenのメンバであるBlixa Bargeldは意外にもロマンチックな歌を歌う、Barbara Morgensternはmonikaおなじみだがこのコンピにおいてもチープな電子サウンドを使いながら印象的な楽曲を提供している、同様にmonikaなContriva(参考:12)は個人的には意外にもギターを主軸に疾走感のある曲を提供している、そのContrivaのメンバMasha QrellaによるMinaはさらにカオス度を高めたものでありともすればtouch & goの風を感じない事もないくギターが鮮烈だが音がやや丸い、男女デュオKomëit(参考:1)の曲はこのコンピでも最高に歌心を感じる、kitty-yoを中心に活動するLaubはThe Black Dog & Black Sifichiのリミックス盤に参加していた、そのkitty-yoの設立者の一人Patrick WagnerがメンバであるSurrogatはかなり歌を伴いながらAlbini的実践を行いかなりかっこよいバンド・アンサンブルを聞かせる、ときに流入するギターはDon Caballero的テクスチャを感じさせる、いいバンドだ、全体的に意外なところではいわずと知れた~scapeのPoleを忘れてはいけない、全体的に浮き足立った軽さの中でダビーで厳格なにらみを利かせている、ドイツのクラブシーンを語る上で外す事のできない集団Jazzanovaはエキゾをかもし出しながらもムーディーな音場を形成しセンスのよさを感じさせてくれる、基本的にすごい高品質な楽曲が揃っているがどうしても知識がmonikaよりになってしまう、基本的に歌はドイツ語ですからリスニングと兼用で買ってもいいと思います、量・質ともに良質で満足できないわけがない