The Anomoanon : Mother Goose
ARTIST / The Anomoanon
TITLE / Mother Goose
LABEL / palace records(drag city)
DATE / 1998
TITLE / Mother Goose
LABEL / palace records(drag city)
DATE / 1998
O'Rourkeのmoikai、Grubbsのblue chopsticksにならぶWill Oldhamのpalace recordsより、先の二者が比較的リイシューを中心にしておりリリース枚数も少ないのに比べ、palaceのほうは自分の仲間たちで変動的にバンドを組んで新譜をリリースしている雰囲気、先日も紹介したThe Anomoanon(参考:1)はもちろんOldhamファミリーが総出でからむフォークバンドなわけで、がっつりWill Oldhamがプロデを行っている、少しこもり気味でギターを主体としたメロディをつむぎながら土臭い歌をのせる、しかしコード感が変則的で一筋縄絵はいかない、全23曲でたいてい1分そこいらの曲の集合である、おそらく1stでして非常に衝動的な部分(激しいという意味ではない)を持ち合わせており、それはElliott Smithの初期作品における洗練される前の強烈な歌心に似ている、とりあえず歌ってみる、という類の衝動である、先の盤は年代を経た分の成熟を見せているわけだ、麻薬的な楽曲とまではいかないにしろ、確実な歌モノとしてのある回答が示されているとは思う、良盤