V.A : Blute
ARTIST / V.A
TITLE / Blute
LABEL / karate joe
DATE / 2002
TITLE / Blute
LABEL / karate joe
DATE / 2002
さて'Delay Makes Me Nervous'と同様、こちらもさらに謎度を増して、何のコンピかわからない、今回は引っかかりも何もない、どちらのコンピが先かは判断が着きかねるが、此方はエクスペリメンタルな印象は奥へと引っ込み、メロディセンスを光らせてくるところあたりに心が休まる、しかも単純だが悪くはない、美麗なIDMほどの厚みはないものの、耳に残す揺らぎがある、粒の精度も高めである、しかし精神年齢はやや低めといえるかもしれない、これは悪い意味ではなく牧歌性、ないしメロディへの意識がもたらすある種の抑圧されたこびへつらいが内在されている、そのやさしさはが要求するのは凝縮された強度である、先にあげたコンピと1組もかぶらないという人選も含めてレーベル側のコンパイルした意図が非常に気になるところである、Alicks An Der Haasと言う作家にはベースのフレーズを反復させるとともに背景にアンビエンスをたたえる事によってまずまずの効果を挙げている、またShalakriという作家はアンビエンスを地とする音場作りは共通するものの、サティを思わせる無機的なピアノによって着地のないメロディを奏でる、可能性がないということはできない、これがこの世界の暗黒領域だとしても、それは戦略の問題である