Mali Music : S/T
ARTIST / Mali Music
TITLE / S/T
LABEL / honest jon's records
DATE / 2002
TITLE / S/T
LABEL / honest jon's records
DATE / 2002
発売当時から非常に欲しかったのだが、そもそもワールドコーナにあるのかロックコーナにあるのかもわからず店員に聞くなどして探すもすぐには見つからなかったという経緯から音もわからずだったのですが、ようやく手に入れました、今になったらそれ程期待もしていなかったが、果たして良い盤である、周知の通りBlurというバンドは90年代イギリスを代表する優れたバンドであり、Oasisなどと比較もされたが今では圧倒的に(セールス的に)後者ほどもてはやされなくなった印象がある、しかしBlurは自身の立場に安寧しない稀有なバンドであること、これが最高であるとともに一方では従来のファンを裏切るという結果になるのかもしれない、既にBlurはギターポップというような位置にはいないが、それを先導するのがイギリスが誇る男前Damon Albarnであって、Mogwaiの剥げに嫉妬されて自粛のつもりでAlbarnも禿にしたが男前の素地が違いすぎて逆に失礼だったという記憶も新しいが(少なくとも僕はMogwaiをあまり評価しないが、これは好みの問題な気もする)、そんなAlbarnが現地のミュージシャンとのセッションを条件にマリへの大使を引き受け製作したのがこの盤である、アフリカのビートに魅了されるといのは既にTaking HeadsのDavid Byrneにおいてそしてそれに大きくかかわるBrian Enoにおいて、70年代末から実践されてきたことであるが、それで消化するのではなく、純粋にマリの音楽のほうに強く寄り添って製作されたこの盤が単なる模倣で終わるということではないのは当然である、現地の有名なミュージシャンを招き、確かにこれまであまり聴いた事のないマリの音楽なのだが、しかし同時に現代的テクチャに書き換えるというのはまさしく新しい「マリの音楽」である、優れた盤である