タージマハル旅行団 : July 15,1972
ARTIST / タージマハル旅行団
TITLE / July 15,1972
LABEL / sony
DATE / 1972
TITLE / July 15,1972
LABEL / sony
DATE / 1972
日本を代表する現代音楽家である小杉武久が所属した伝説的集団、そして長い間僕が音を確認したいと思っていた盤こそまさにこれ、個人的イメージとしてもう少しぽこぽことパーカッション要素が強そうとか勝手に思っていたのですが、これはまさに緊張の張り詰めたインプロです、各楽器が陰鬱な遠吠えのように重なって音場を形成していく、長谷川時夫、永井清治、小池龍、土屋幸雄、木村道弘、林勤嗣といった他のメンバは音楽というジャンルにとらわれず、美術関係の人間も含まれ、さらに音楽といってもジャズ文脈も包括して、結局落ち着くところはパフォーマンス集団ということで、誰も統率を取らずそれぞれの存在が混沌を生み出しています、そしてその混沌自体が予定調和的であるという矛盾もはらんでいる、あの武満徹が何度も入団への誘惑に駆られたともいわれていました、やや音の加工に時代を感じますけれども、この偉大な足跡をどのように今聴くのかということが問われているのかもしれない、当時の「題名のない音楽会」にも出演したヨーロッパからインドはタージマハルを目指した旅人たち、全三曲、余りに宇宙的な