Super Furry Animals : Mwng
ARTIST / Super Furry Animals
TITLE / Mwng
LABEL / placid casual recordings / flydaddy records
DATE / 2000
TITLE / Mwng
LABEL / placid casual recordings / flydaddy records
DATE / 2000
1779。以前紹介した盤"Guerrilla"。4thくらい。イギリスを代表する名門インディーレーベルcreationが、Alan McGeeの気まぐれによって閉鎖され、SFAはその所在をなくした。そこで彼らがとった選択肢は、自主レーベルによる新作のリリース。それが理由か分からないけれど、彼らが本作でとったアプローチは、全編を慣れ親しんだウェールズ語によって作詞したことだという。ちなみに本作の"Mwng"の意味は「鬣」らしい。US盤はどういう経緯か2枚組という大作となった。前作"Guerrilla"のように、奇天烈なエレクトロニック成分は控えめで、旋律の良さで勝負しているという印象。言語的に跳ねているフレーズにそぐわなかったのかもしれないし、そうでないのかもしれない。M7のような曲もあるし。当時の僕の趣向としては、本作のほうが陰鬱かつアコースティックで魅力的に響いたことを告白しておく(今聴くと、"Guerrilla"のほうがファンタスティックに響くが)。その故あってか、本作も長らくお世話になった。これといった名曲があるわけではないけれども、その実力をナチュラルかつ全力で発揮しているように思う。Alan MacGeeの気まぐれは、現在では完全に黙殺されているが、いくつか僕個人には面白い発見をくれた。そのひとつがSFAであったことは間違いない。そして彼らがcreationというカラーから解放されたとき、バンド自体の輝きが、本作を経て次作に一気に開花することとなる。