Radiohead : I Might Be Wrong
ARTIST / Radiohead
TITLE / I Might Be Wrong
LABEL / parlophone
DATE / 2001
TITLE / I Might Be Wrong
LABEL / parlophone
DATE / 2001
1766。以前紹介した盤"Amnesiac"傑作盤をリリースした彼らが、最高のロックバンドであるということを証明するために、本作のリリースは必然であった。というのは、エレクトロニクス導入によって、作品はスタジオ色を強め、きわめて閉鎖的になってしまったからである。パフォーマンスをオーディエンスに提示しなければ、彼らのロックバンドとしての自我は維持できなかったかもしれないし、バンド自体が瓦解してしまったかもしれない。本作は、Radiohead初の公式ライブ盤である。ひとつのショウが突っ込まれているのではなく、オックスフォード、ベルリン、オスロ、ベゾンラロメーヌといったヨーロッパの諸都市で行われたライブの音源が集められている。そのあたりに、クオリティへのこだわりがあったのだろうか。選曲は"Kid A"と"Amnesiac"から。どのように肉弾的に解釈してライブへと降ろしていくかが注目すべき点である。そのライブのクオリティは本作だけで推し量るべきではないかもしれないが、多分すごいのだろう。感動するに違いない。また本作のM8はそれまで未収録音源だった'True Love Waits'。弾き語りに近い形で、見事にラストを飾っている。M8のためだけに買っても良いかもしれない。