Radiohead : Amnesiac
ARTIST / Radiohead
TITLE / Amnesiac
LABEL / Parlophone
DATE / 2001
TITLE / Amnesiac
LABEL / Parlophone
DATE / 2001
1765。以前紹介した盤"Kid A"。5th。前作で、エレクトロニクスに接近し、早漏気味に新世紀のポップスを提示したRadiohead。その彼らがファンを待たせることなく新作をリリースできたのには理由があった。というのは良く聴く話である。本作は"Kid A"と同時期にレコーディングした曲によって構成されている。それが常套句である。このニュアンスというか、いきさつを加味して、本作を"Kid A"の姉妹作とするか、アウトテイク集とするか、それとも捨てるにはもったいない寄せ集めとするか、その評価は分かれる、のだろうか。多くの人々が、本作を自立したものとして好意的に捉えているのを見ると、本作がただの前作の残り香ではないとファンが感じている証拠かもしれない。それほど、この頃のRadioheadは何も恐れていなかったし、その必要もなかった。才気が噴水化していたのかもしれない。僕自身も、この盤は好きな1枚である。前作でポップスを塗り替えてしまった以上、本作でできることは高々知れている。ただ水準を保つこと、これが彼らに課された使命であった。無機質だったTomの声は、エモーションを取り戻し、Radioheadなりに、その方法論を取り込もうとしているさまが伺える。最近の彼らの動向を追えていない程度に、僕は音楽への興味を失っているが、Radioheadが当時最高のロックバンドであったというのは、疑いようのない。名作である。