Kula Shaker : Peasants, Pigs & Astronauts
ARTIST / Kula Shaker
TITLE / Peasants, Pigs & Astronauts
LABEL / columbia
DATE / 1999
TITLE / Peasants, Pigs & Astronauts
LABEL / columbia
DATE / 1999
1894。過去盤レビュー。以前紹介した盤"K"。2nd。何事も最高を求めた。ぽっと出バンドではありえない。こだわり派。そしてイケメン・ボーカリスト。Kula Shakerはおそらく完璧だった。当時のどのバンドよりも。それは言いすぎか。Radioheadとかもすでにいたしね。ただそのこだわりが故に、本作で金を使いすぎて散っていたという。このときのCrispian Mills、若干26歳程度。若すぎるわ。物事にこだわる年齢じゃなかろう。それでも、その若さに起因する衝動も兼ね備えているからKula Shakerはややこしかった。すごく成立している一方で、すごく勢いがある。M2なんか当時よくラジオでもかかっていたけど。今聴くとThe Beatlesの流れにしっかり位置づけられることを再確認できるほど、俺も背が高くなった。ただもう、エッセンスどころか、どっぷりとインドに漬け込まれている。何がそこまで彼らを、というかMillsさんを駆り立てたのかは知らないが。今でこそ、ロックでも踊るという行為が付いて廻るようになったけど、Kula Shakerが作るグルーブは先だってそれを堂々と主張している。われわれはBlurやRadioheadでは踊れなくてもKula Shakerでは踊ることができるだろう。今でもこういうバンドがぽんぽんと生まれては、僕の耳に届くこともなくひっそりと誰かに独占されているのだろうか。そう思うと悲しいけど、現実的に考えて、シーンはもはやそのようなステージにいないのだろうなと勝手に想像しているのであった。聴くべき盤はまだ腐るほど残ってるけど、それが増え続けないようではもはや誰も付いていこうと思わない。いい盤をもっと教えてください。