Gorky's Zygotic Mynci : Barafundle
ARTIST / Gorky's Zygotic Mynci
TITLE / Barafundle
LABEL / fontana
DATE / 1997
TITLE / Barafundle
LABEL / fontana
DATE / 1997
2066。過去盤レビュー。以前紹介した盤"Bwyd Time"。4th。また見つかった。彼らの違う盤を探していたのに、どんどん発見されるゴーキーズの盤。かつての俺は、どれだけこの人たちが好きだったんだろうと思わせる購買意欲である。1st"Patio"のレビューを見ると、「見るけるたびに買ってる」という記述があるから、思い入れが強かったんだろうな。それがいまやこれほど薄れているなんてことあっていいのだろうか。今聴いても内容はやっぱり悪くないと思う。その個人的な連続性に多少なりにうきうきしたり、絶望したりする。その変わらなさに。ゴーキーズが、なぜSuper Furry Animalsほど名前を残せなかったのかというと、圧倒的に演出の失敗だと思う。まずバンド名が悪い。気持ち悪いし、ダサい。一回覚えたら忘れられないのは確かだけど、まず覚えようとさせるまでにかなりの人がふるい落とされると思う。そして、かなり鋭い針を突き刺すような購買層を狙ったジャケ。これじゃあ友達がいない根暗な人間しかつれないよ。だって、「この盤すごく素敵なんだ、聴いてみてよ」といって、かわいい女の子にゴーキーズの盤を手渡すなんて、想像しただけでもちんこが萎えるじゃないか。「え、この人って巷できく、サイケデリアとかを照明につかってる駄目な人で、そんな人とは付き合っちゃ駄目だってママやパパに言われた」とか思われそうだしね。こんなに音楽はいいのにね。ウェールズの魂が、旋律としてゆったりと伝わってくる。こんなにも。キメてるとか、そんな言葉と一緒になってしまうのがサイケというカテゴライズの暴力だけど、そういう雰囲気よりも、実直なまでに、抱えられているのは、音楽への愛だと思うよ。行ったて時代は世紀末で、それほど自由な世界ではない。脳みそを拡張するために、ドラッグをするという芸術家万歳な時代ではないんだ。勝負に使われるのは、天性と鍛錬による結果である。ゴーキーズはそれを持っていたと思う。それで良いと思う。