Make Believe : Shock Of Being
ARTIST / Make Believe
TITLE / Shock Of Being
LABEL fFlameshovel
DATE / 2005
TITLE / Shock Of Being
LABEL fFlameshovel
DATE / 2005
1838。myspace。1stだろうか。このご時勢に結成された、と形容してもすでに時代は10年代。00年代から見た90年代といってもよい隔世感覚なのだ。もはや音楽の時代感は平坦な戦場過ぎる。生き残るとかのレベルではない。突出しない。生まれた、とさえいわれない。Make BelieveはJoan Of ArcでおなじみTim Kinsella(ボーカル)、その従兄弟、Nate Kinsella(ドラム)(ちなみにJOAのオリメンは弟のMikeでややこしい)、そしてこれまたJOAのオリメンであるSam Zurick(ギター)、そして最近はメンバが流動的なJOAに顔を出すBobby Burg(ベース)による4人組。Nateも顔を出すので、もはやJOAの別名義といってもよい。最近のJOAを知らないけれども、このバンドはかつてのJOAと比べたら多少ばたつきを継承しつつも、それほど構成を瓦解させず、浮遊させたエモさを見せている。ポタージュのような安心感があるから、眉をしかめる必要もなくだらっと聴ける。好感の持てるバンドだ。ただ、たまにフレーズ反復させて押してくるときもある。プロデはこちとら久しぶりのAlbini先生。金にモノを言わせてAlbiniの仕事は全て入手したい今日この頃である。マスタリングにもJohn Goldenを用意するなど、裏方を固めているので聞き逃せない。00年代にもこのような方向性でやりたい放題やる。それが僕たちの愛する音楽なのだけれど、年のせいなのか一抹の不安もある。僕は何を聴いているのだろうと。誰とこのよさを共有すべきなのだろうと。絶望にも似た孤独感が襲う。