V.A : Annexe - Cottage Industries 2
ARTIST / V.A
TITLE / Annexe - Cottage Industries 2
LABEL / neo ouija
DATE / 2002
TITLE / Annexe - Cottage Industries 2
LABEL / neo ouija
DATE / 2002
1734。neo ouijaのショーケース・コンピ。豪華2枚組みで、本作があればもう当時のIDMの全貌が分かるのではないかという内容。Sense(参考)、Funckarma(参考)、couchblip!やbip-hopのコンピにも参加したNovel 23、Martin Abrahamsson名義でクリカツ2にも参加したBauri、make maine musicの看板Yellow 6、merckのコンピにも参加したPhonexやProem、monotonik系のIdmonsterやQeshi、ロシアのIDMを牽引するE.U.、envizagaeを運営するENV(itre)、neo ouijaからフル盤をリリースしているSica、Ilkae(参考)、u-coverなどからリリースのあるAmberdextrousやPem、Lackluster(参考)、Kettle、Tim Martin名義でneo ouija復活コンピにも参加しているMaps & Diagrams、Xela(参考)、あとは良く分からないTandyといった面々。並べてみただけでも、2000年代のそれ系レーベルを横断したつわものたちが並べられている。コンパイルしたのはもちろんLee Noris。彼自身の音源がないのは残念だが、その確かな耳のよさによって、当時の展望をしっかりと示しているといえる。まさにIDMのバーゲンセールといった感じ。荘厳でいて、ノスタルジック。冷徹でいて、包み込むような暖かみを持った電子の波が、部屋を最高の音響空間へと変貌させてくれる。僕は、怠惰な大人になったけれども、この頃の音楽は歴史のなかで、そのままの未来感覚を持って凍結され、いつでも好きなときに鳴り響かせることができる。この喪失感が、僕を、少なからず後ろ向きにさせる。しかし、この手の音楽に出会っていて、僕は確実に幸福だったといえる。