Theo Parrish : First Floor
ARTIST / Theo Parrish
TITLE / First Floor
LABEL /peacefrog
DATE / 1998
TITLE / First Floor
LABEL /peacefrog
DATE / 1998
1715。myspace。デトロイトのなかでも、この辺に手を出し始めると、スタートラインから走り始めた感じになる。いまだに、ハウスとはなんなのか、その4つ打ちの形式性以外よく分かっていないのだが、デトロイトハウスといえばこの人、Theo Parrishさんです。これまで多くのレコードをフロアに溶かしてきたParrishさんが、始めてそれらをコンパイルしたのが本作です。実質の1stフル盤となっている。低音をブーストしつつも、妙に浮遊感のある曲を聴かしてくれ、フロアに映えることはなんの疑いもない。身体をつつみ、バイブスを強制するタイプの音楽となっている。これまで、peacefrogの出し惜しみか、なかなか手に入りにくい状況が続いていたようですが、2010年にMoodymannの作品とともにリイシューされ、今なら簡単に手に入ります。良い時代になったものです。Theo Parrishを語るさいに、常に参照されるのは、それまでのブラック・ミュージックで、彼のアイデンティティがJames Brownへのリスペクトなどとあいまって音楽に溶け込んでいるとされる。まあ、そのような文化史的な背景は、博識な学者先生たちにしっかりと研究してもらうとして、僕たちは純粋にこの至福のグルーブに身をゆだねようではないか。しっかりと傑作の重みを背負った盤に、われわれは出会うのだ。