V.A : Klangmaschine_Soundmachine
ARTIST / V.A
TITLE / Klangmaschine_Soundmachine
LABEL / ritornell(mille plateaux)
DATE / 2002
TITLE / Klangmaschine_Soundmachine
LABEL / ritornell(mille plateaux)
DATE / 2002
1411。忘れた頃にritornellを取り上げる。いや探してはいるのですけれども、最近頭脳偏向な音にはどうも距離をとりたくなってしまいますのですね。ritornellもこのブログで紹介するのは13枚目ですが、まだ半分も持っていないのではないでしょうか。本作はコンピですけれども、すべてのトラックに-machineという語尾が付けられております。やっぱりドゥルーズさんの何かしらに関するものを提示するための方法なのでしょうか。参加者はこの界隈では豪華です。Terre Thaemlitz、Tim Hecker、Taylor Deupree、Alva Noto、Snd(参考:1)、Frank Bretschneider(参考:1)、Bizz Circuitsあたりはmille plateaux関係その他で頻出なので置いておきましょう。その他の参加者はShawn HatfieldによるTwerk、80年代後半からメタルバンドをはじめさまざまなプロジェクトを起こしながら現在は音作りのほかにdoctsectというレーベルの運営やグラフィックデザインも手がけるCordell Klier、max ernstからリリースのあるJohn Harding、そしてとりはMarvin ChladaとMarkus S. Kleinerによる語りです。この2人は"Klangmaschine"という本を発売しており、それに関する音源が本作なのでしょう。Markus S. Kleinerはフーコーの本を書いたり、mille plateauxのオーナーAchim Szepanskiとともに現代電子音楽に関するCD付き書籍"Soundcultures: Über elektronische und digitale Musik "を編集したりしています。"Soundcultures"は僕が昔買おうと思って放置している本ですね。予期したとおりといいますか、やはり本作も頭でっかちな思想的実践の提示だったわけです。とはいえ、これだけの面子ですから、綿密な音作りに隙はなく、楽しめるには違いないのですが。