Zegunder : Distant Birds? Thought They Were Leaves
ARTIST / Zegunder
TITLE / Distant Birds? Thought They Were Leaves
LABEL / neo ouija
DATE / 2004
TITLE / Distant Birds? Thought They Were Leaves
LABEL / neo ouija
DATE / 2004
1349。myspace。イスラエルより、Alosha TsinovoiとGil Cohenによるプロジェクト。もともとクラシックに素養のある二人はAloshaはチェロ、Gilはピアノをやっていたそうです。ロックバンドを経て現在の形態へと移行したそうであるが、理想的なneo ouijaサウンドを鳴らしているといえるだろう。mille plateaux mediaの盤"Bizz Circuits Play Intifada Offspring Vol. 1: Nishbar Li Ha'Zayin"ではおそらくイスラエルつながりということで参加し'Takeshi Kitano'という曲などをプレイしている。それにしてもM1からかなり琴線に触れる極上の旋律を広げ、それを続けていくわけであるから、人間の旋律感覚というのはまだまだ死んでいないと感じさせる。コンプレックスな電子の交わりによる全体として生起しているともいえるので、もはや歌という単線ではなく、このような複合的旋律を可能にする電子界での物語性にもう少し目をやるべきであると思う。複数のどれもがひとつとして自己を主張することなく全体へと結び付けられるという、なんともモダンな様相を呈しているが、それだからこそよいのである。細部にわたる気配りももちろん丁寧であり、耳障りのよさは半端ではない。Daphne Hallerという女性ボーカルもときに揺らめきながら、見事な1枚に仕上げています、が、これが標準レベルなのだから大傑作として定位できない電子界の群雄割拠ぶりに悲しく嬉しくもなります。