Time Control : S/T
ARTIST / Time Control
TITLE / S/T
LABEL / sub rosa
DATE / 1998
TITLE / S/T
LABEL / sub rosa
DATE / 1998
1308。Masayuki Sumi(ボーカル、ダンス)、Masato Kawatani (ギター)、浜崎あゆみのリミックスをつとめたこともあるMasayuki Momo(エレクトロニクス)、Takashi Kojima(ドラム)、そしておそらくリーダーであろうSunao Inami(ベース、エレクトロニクス)によるユニット。もともと稲見淳は関西をベースとして90年代前半にControlled Voltageというユニットで活動したらしくその筋では有名らしい(疎くてすいません)。その後結成されたのがTime Controlで、基本思想は保持しながら汗かきながら人力テクノをやろうという発想でこの盤が制作されたという。検索したところ、この手の音楽家にしては珍しくインタビューが見つかったのでこちらを参考にしてください。sub rosaへのアプローチなどが興味深いです。短絡的な発想としてはRovoなんかと近いのかな感じましたが、関西つながりもあるし、何かしら交流があっても不思議ではなさそうな。インタビューでも言及されているように、事後的にはジャーマン・ニューウェーブなビート感もあり、浮遊する電子的装飾もトリップを煽る。しかし失礼ですが、ややテクノロジーへの近接が成功していないという印象も否めない。即興的要素、人間的身振りがあえて残されているのかもしれないが、下手するとクオリティが疑問視されてしまうかもしれません。実践としては面白く、日本の地下世界の熱気と言いますか、低く垂れ込めているもがきのようなものを感じさせてくれます。日本のアンダーグラウンドシーンに関心がある人は手にとって欲しいところです。というかかなり有名な人なんでしょうけど。録音は1997年7月に西の宮で行われたようです。