Carsten Nicolai : Autopilot / Autorec
ARTIST / Carsten Nicolai
TITLE / Autopilot / Autorec
LABEL / raster-noton
DATE / 2003
TITLE / Autopilot / Autorec
LABEL / raster-noton
DATE / 2003
1310。myspace。いまやハイカルチャーの領域で大切に大切に保護されるようになったAlva NotoことCarste Nicolaiです。日本国内でもサウンドと映像を絡めたインスタレーションで展覧会を行うなど、愛されキャラぶりを発揮しています。最も顕著な例としては、けつに盛大にうんこを付けた世界のあほあほブラザーことRyuichi Sakamotoとのコラボレーションでしょう。お蔭様で盤も変な値段が付けられるようになってしまいましたね。悲しいことです。Alva Noto名義でリリースされたmille plateauxからの盤は手に入るのでしょうかね。本作は1997年から2002年までの音源をコンパイルした回顧的内容となっているとともに、デザインブック風のテクストがついており、Christoph CoxやMartin Peschによる評論やHans Ulrich Obristというドイツの現代アートに積極的にコミットする(確かGerhard Richterのテクストもこの人が編纂してたような)人によるインタビューが収録されている。あとTakashi Iklegamiさんによる何かしらの表現。どうもワタリウム美術館での展覧会では本作が日本語訳されて図録として販売されたようです。というかおそらく展覧会用に作られたものをドイツ国内(世界仕様)としてリリースしたのでしょうね。本作のテクストはドイツ語だけでなく英語も併記されているので日本語版が手に入らなかった皆さんも安心して読むことができます。僕はまだ読んでませんが。音はパルス音など繊細な音使いによってまさに現代アートにおける/として「飾られる音楽」に仕上がっています。決して小難しいものではないのですが、コンセプチュアルに武装し始めると敷居が高くなってしまいますよね。その辺はどうなんでしょうか。まあ僕はこの手の音が結構好きなんですが。日本語版は1000部限定、ドイツ世界版は4000部限定ということで比較的手にも入りやすいと思いますので、電子音楽関係を勉強しようと思う人はどうぞ。