V.A : All Tomorrow's Parties 3.0
ARTIST / V.A
TITLE / All Tomorrow's Parties 3.0
LABEL / ATP recordings
DATE / 2003
TITLE / All Tomorrow's Parties 3.0
LABEL / ATP recordings
DATE / 2003
1241。AutechreがキュレートしたATPにおいて招致された作家たちの音源を集めたコンピです。2枚組みの大ボリューム。僕がずっと欲しかったコンピでもあります。これまでTortoise(1.0)、Shellac、Sonic Youthといったこのブログでおなじみのアメリカ系バンドがキュレータをつとめ、そして満を持して地元イギリスからAutechreの2人が選ばれたというわけです(実はMogwaiが2002年にキュレートしていますがそれに関連したコンピはパッケージでリリースされてないはず)。残念ながら、このコンピシリーズはシンプソンズ作者Matt Groeningがキュレートした3.1を境に2008年現在リリースされていないように思います。これ以後も定期的にATPは開催されており、SlintやStephen Malkmus、Vincent Gallo、Modest Mouse、Russell Haswell、Mars Volta、Thurston Moore、The Dirty Threeといった業界受けのよい人々が自分達の趣味と影響とほんの少しの憧れを全面に押し出したパーティを開いているわけですから、運営側はファンの意向も含めてきちんとアーカイブとしてコンピをリリースすべきだと思う。My Boody Valentineのライブを企画するのもいいが、その辺も押さえてださい。あと日本でやってください。絶対に。さてこの盤について。目玉は当然The Public Enemy(参考:1)でしょう。Autechreの趣向も強く現れている。あとはGescom(Autechreリミックス)、Push Button Objects(参考:12)、Jim O'Rourke、phthalo系のO.S.T. 、Made(参考:1)、デトロイトテクノを初期から支えるプロデューサーAnthony 'Shake' Shakir、SeefeelのメンバMark Cliffordのソロ名義Disjecta、UKテクノのベテランMark Broom、Baby Ford、Pita、Bola(参考:123)、Heckerなど。面白いところではあとドゥームのパイオニアでsub pop系のEarthがいます。すごい面子です。思えばこの盤が出た当初、トラックリストを見ても僕が知っているのはAutechreとJim O'Rourkeぐらいだったと思う。それが今では無駄な知識も増えに増え、この面子がえぐいということを認識できるようになりました。それだけですが。mego系が多いのも注目すべきで、ノイズってるのもAutechreの好物なんでしょうね。収録曲のなかで特筆すべき名曲は特にありません。裏を返せばすべてが軒並みクオリティが高いということなのでしょう。買うべきでしょう。