Odot. Lamm : My Favourite Things.
ARTIST / Odot. Lamm
TITLE / My Favourite Things.
LABEL / active suspension
DATE / 2003
TITLE / My Favourite Things.
LABEL / active suspension
DATE / 2003
1038。フランス系のレーベルによく顔を出すO.Lammさん。active suspensionもGel:やMilsなどが盤をリリースしている。フランスのいわゆる「ニカ」文脈のレーベルを軽くさらっておくと、gooom、peter i'm flying!など。ざっくりとした印象で語れば、ドイツはかっちりスーツ、フランスは遊び心カジュアルといったところか。このあまりにジャズの偉大な魂に露骨に触れていくタイトルの盤は、一応リミックス盤でして、フランス系を中心に様々な作家がO.Lammを再構築しています。いつものようにおさえられる限りで紹介すれば、Team Doyobi(参考:12)、Blectum From Blechdom(参考:1)の片割れBlevin Blectum、Yoshihiro Hanno(参考:12)、Ovil Bianca(参考:1)、飾られる音楽なSteve Roden、方法論が異なるはずのGordz(参考:1)、lucky kitchenの主催者Alejandra & Aeron、planet-mu界隈のdDamageなどなどか。フランス系を中心にとか言いながらあげたなかではあんまりいないな。というか、ばっらばらでちょっといらいらするくらい。しかし聞いてみると、ああそうかあ、と思う。というのは、一貫してカオティックな作風だからである。一般人受けが悪そうな高密度の微細ノイズの集積。しかも音圧が高めときてるから始末が悪い。人力のGordzでさえも違和感なく並ぶのだから大分ぐちゃぐちゃじりじりしています。なんかこういう盤を拾ってくるのも久しぶりな気がしておもろかたりもるが、絶対に人には進めへんな。てか上述したフランスのイメージが全くずれていて、自分の浅はかさに笑ける。staalplaatやtigerbeat6の一部の人々のアプローチといったほうがよさそうだ。フランスのまるまるころころにかにかを期待して買ってはいけない盤の代表である。決して良くないという意味ではなく、通常の文脈化された音楽経験に生きているならば要求されない音楽性という意味であるから、好きな人にはアピールするだろう。以外に名盤と騙って、どこにいるのか、そもそも存在するのかわからない読者の世界を広げるというのもありっちゃありだ。結局のところ、買ってみるとこからはじめましょう、という。